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    地方リモートで働くエンジニア|案件の相場と取り方

    地方在住エンジニアがリモートで都市部案件に参画する方法を解説するアイキャッチ画像

    「この案件、地方からでも入れますよ」――先日、ある企業の担当者がそう言ったのを、聞き逃しませんでした。年収相応の単価、フルリモート、技術はモダン。条件だけ見れば、東京のエンジニアが取り合う案件です。

    それが今、青森でも、鳥取でも、宮崎でも、同じテーブルにつける。情報通信業のテレワーク導入率は94.3%。エンジニア職は地理的な引力に最も縛られない側に立っています※1地方在住のエンジニアにとって、この5年で何が変わったのか——続きは本文で。

    目次

    1. なぜいま「地方×リモート」が成立しているのか——数字でみる構造変化

    地方×リモートが成立している構造変化を示す図解

    「地方 リモート エンジニア」とは、東京・大阪などの大都市圏ではない地域に居住しながら、リモートワークで都市部や全国のIT案件に参画するエンジニアのことです。総務省「令和6年通信利用動向調査」によると、情報通信業のテレワーク導入率は94.3%と全産業中で最も高く、エンジニア職は地理的制約を最も受けにくい職種のひとつです※1

    情報通信業のテレワーク導入率は94.3%で全産業中1位。次に高いのは金融・保険業の84.5%です※1。10ポイント近い差があります。「出社回帰でリモートは終わった」という見方が世間にはありますが、情報通信業に限定すれば、その揺り戻しは限定的です。

    個人側のニーズも揃っています。テレリモ総研「地方移住と地方でのリモートワークに関する調査」(2026年)によると、リモートワーク経験者1,005名のうち「フルリモートで働ける仕事」が地方移住の実現条件の1位(38.5%)となりました※3。2位の「地方でも都心と同等の給与」28.2%を10.3ポイント上回る数値です。さらに、すでにフルリモートで働いている人では55.4%がこれを条件に挙げており、一度フルリモートを経験した人ほど「フルリモートが続けられること」が地方への生活拠点シフトの最低条件になっています。

    指標 数値 出典
    情報通信業のテレワーク導入率(2024年時点) 94.3% 総務省 令和6年※1
    全産業平均のテレワーク導入率(2024年時点) 47.3% 総務省 令和6年※1
    地方移住の実現条件1位「フルリモートで働ける仕事」 38.5% テレリモ総研 2026年※3
    同・フルリモート勤務者での選択率 55.4% テレリモ総研 2026年※3
    「地方で都心の仕事ができるのは魅力的」 33.0% テレリモ総研 2026年※3

    情報通信業のテレワーク導入率94.3%、全産業平均47.3%。47ポイントの差。地方×リモートが成立する条件は、企業側・個人側の両方に揃っています。

    出典:総務省「令和6年通信利用動向調査」※1・テレリモ総研「地方移住と地方でのリモートワークに関する調査」(2026年)※3をもとに編集部作成。

    2. 地方在住エンジニアの案件タイプと相場感

    地方からリモートで挑める案件は、編集部の整理でおおむね3タイプに分かれます。

    📋 地方リモートで取れる案件の3タイプ

    • タイプA:都市部企業のフルリモート案件:出社不要・全国どこからでも参画可能な案件です。最も単価帯が高く、Web系・SaaS系スタートアップ、外資系IT、フルリモート前提のメガベンチャーが中心です。地方在住エンジニアにとっての本命
    • タイプB:ハイブリッド型案件(月1〜数回の出社):基本リモートだが月1回または重要フェーズで数回の出社が発生する案件です。新幹線停車駅や空港が近い地方都市(仙台・名古屋・福岡など)に住むエンジニアなら十分選択肢に入ります。単価帯はAタイプとほぼ変わらないケースが多いです
    • タイプC:地方企業のリモート案件:地方の中小企業・地場SIerが出すリモート可案件です。単価は都市部案件より下がりがちですが、地域への愛着を維持しながら働けるメリットがあります
    項目 タイプA:都市部フルリモート タイプB:ハイブリッド タイプC:地方リモート
    単価帯(月額目安) 高い水準 中〜高 中程度
    出社頻度 ゼロ 月1回〜数回 月1〜2回程度
    技術要件 モダンWeb系・クラウド系が中心 案件により幅広い 業務系・既存システム保守も多い
    向いている人 スキルで勝負したい 都市部の単価×地方の生活コスト 地域貢献も両立したい

    東京の案件の単価設定は東京の市場相場で決まります。発注企業からすれば「東京の単価で東京のエンジニアに頼む」と「東京の単価で地方のエンジニアに頼む」はコスト構造が同じです。ところがエンジニア側からみると、東京の単価で受け取った報酬を、地方の生活コストで暮らすことになります。家賃で月10万円以上の差が出る地域もあります。「東京の単価で地方に住む」——同じ仕事、同じ報酬、違う暮らし。差は、家賃と通勤と、家族と過ごせる時間の長さです。

    出典:編集部調べ(2026年時点の公開案件情報を独自分析)。

    3. 地方からフルリモート案件を取るための4つの条件

    地方からフルリモート案件を取るための4条件を示す図解

    ✅ 地方からフルリモート案件を取るための4つの条件

    • ① モダンな技術スタック:クラウド(AWS / GCP / Azure)・コンテナ(Docker / Kubernetes)・CI/CDが整備されたモダンWeb系の開発環境が重要です。レガシーな業務系システム・オンプレミス前提のSIer案件は「リモート可」と書いてあっても出社が頻繁に発生するケースがあります。技術スタック自体がリモート前提で組まれているかが、フルリモートの実態を決める最大の変数です
    • ② 非同期コミュニケーションのスキル:「Slackで端的に状況を伝える」「ドキュメントで仕様を残す」「自分の進捗を可視化する」——これらがリモートで信頼を獲得する基本動作です。テレリモ総研2026年調査では、フルリモート勤務者でのコミュニケーション不安が9.0%にとどまり、フル出社者19.2%を10.2ポイント下回ります※3
    • ③ 自己管理の仕組み:1日のスケジュール・運動・家族との境界・孤独感への対処を設計できる人と、できない人で、半年後のパフォーマンスは大きく分かれます
    • ④ 案件探しの導線:求人サイトで「勤務地」フィルターをかけた瞬間に選択肢が激減します。リモート前提のサービスを使うか、リモート案件を持つエージェントに登録するかで、出会える案件の母数が変わります
    条件 自分の状況を確認する問い 整え方の例
    ①モダンな技術スタック 自分の主戦場の技術はクラウド・コンテナ前提か クラウド系資格・モダンフレームワークの実務経験を積む
    ②非同期コミュニケーション テキストで状況を端的に伝えられるか Slackやドキュメンテーションの型を学ぶ
    ③自己管理の仕組み 1日のリズム・運動・休憩を設計できているか 朝の固定時間・運動の習慣化・Pomodoroなどを導入
    ④案件探しの導線 リモート前提のサービスに登録しているか リモート案件特化サービスへの複数登録

    出典:編集部調べ・テレリモ総研「地方移住と地方でのリモートワークに関する調査」2026年※3をもとに作成。

    4. 地方リモート、よくある不安とその答え

    地方リモートエンジニアの働き方について、調査データと現場の動きから、よくある不安への答えを整理します。

    不安項目 フルリモート勤務
    (n=166)
    ハイブリッド勤務
    (n=433)
    フル出社
    (n=406)
    キャリアアップが難しそう 5.4% 17.6% 11.3%
    同僚との関係構築が難しい 9.0% 15.5% 19.2%
    通信環境が不安 13.3% 13.2% 12.3%

    3項目すべてで、フルリモート勤務者の不安水準が最も低い(通信環境のみほぼ横並び)というパターンが見えます。リモートを経験するほどリモートの不安は減る——踏み出す前に感じている不安の多くは、経験すれば軽減される性質のものです。

    出典:テレリモ総研「地方移住と地方でのリモートワークに関する調査」2026年※3。なお、通信環境については総務省「令和7年版 情報通信白書」でインターネット利用率(個人)が2024年に85.6%に達していることも確認されています※4

    5. 「地方×リモート」を実現する案件の探し方

    地方在住エンジニアのリモート案件の探し方・エージェント活用法を示す図

    一般的な求人サイトで地方都道府県でフィルターをかけると、案件数は一気に絞り込まれます。求人サイト側が「勤務地」を案件の所在地で管理しているため、企業の本社が東京なら「東京の案件」として登録されているリモート案件が見えなくなります。「リモートワークができる案件」を「リモート前提のサービス」で探す——これが最大の差を生みます。

    📋 エージェントとの最初の対話で伝えるべき5点

    • 居住地(市町村レベルまで)
    • 出社可能な範囲(完全不可/月1まで/月数回までなど)
    • 希望する技術領域・実務経験年数
    • 単価のレンジ希望
    • 稼働可能日(フルタイム/週4/週3など)

    特に「月1の出社まで対応可」を伝えることで、選択肢は大幅に広がります。テレリモ総研の調査でも、地方移住の条件に「週1〜2日程度の出社で済む仕事」を挙げた人は26.7%おり※3、出社の頻度を完全ゼロに絞り込まない柔軟性が案件の選択肢を増やします。Remogu(株式会社LASSIC運営)では、公開案件3,790件のうちフルリモート案件は1,428件。地方在住エンジニアが東京・大阪をはじめとする都市部の案件に参画する導線を提供しています。

    6. まとめ——地方にいながら、東京と同じテーブルに着く

    「鳥取のエンジニアが、東京を超えた日」——そんな話は、もう例外ではなくなりつつあります。あとは、自分のテーブルにどの案件を並べるか。続きは、ご自身の選択次第です。

    📋 この記事のポイント

    • 情報通信業のテレワーク導入率は94.3%。エンジニア職は地理的制約を最も受けにくい職種であり、企業側の受け入れ環境は整っています※1
    • 個人側のニーズも明確で、リモートワーク経験者の38.5%が地方移住の最重要条件に「フルリモートで働ける仕事」を挙げています※3
    • 地方リモートで取れる案件は3タイプに分かれ、最も単価が高いのは都市部企業のフルリモート案件です
    • 案件獲得のカギは、モダンな技術スタック・非同期コミュニケーション・自己管理・案件探しの導線設計の4点です
    • 地方×リモートの不安(キャリア・関係構築・通信)は、いずれもフルリモート経験者ほど選択率が下がります※3

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    Remoguは、株式会社LASSICが運営するITエンジニア・デザイナーに特化したフルリモートワークの案件サイト(エージェントサービス)です。
    公開案件3,790件(うちフルリモート1,428件)。地方在住エンジニアが都市部の案件にアクセスする導線を提供しています。

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    7. よくある質問(FAQ)

    Q1. 地方在住のエンジニアでも、本当にリモートで都市部の案件に参画できますか?

    参画できます。総務省「令和6年通信利用動向調査」では、情報通信業のテレワーク導入率は94.3%であり、業種としては地理的制約を最も受けにくい職種です※1。リモートワーク特化のマッチングサービスに登録することで、勤務地フィルターに縛られず案件にアクセスできます。

    Q2. 地方リモートで報酬は下がりませんか?

    都市部企業のフルリモート案件であれば、報酬は都市部の市場相場で設定されます。地方の生活コスト(特に家賃)が都市部より下がるため、エンジニア個人の手取り感は構造的に向上しやすい働き方です。テレリモ総研2026年調査でも「生活コストが下がり、経済的にゆとりが持てそう」は33.0%が同意しています※3

    Q3. リモートで働くと、キャリアアップが難しくなるのでは?

    テレリモ総研2026年調査では、フルリモート勤務者で「キャリアアップが難しそう」と答えた割合は5.4%にとどまり、ハイブリッド勤務者の17.6%、フル出社者の11.3%を下回ります※3。経験している人ほど不安の選択率が下がる項目です。

    Q4. 地方からどう案件を探せばいいですか?

    リモートワーク特化のマッチングサービス・エージェントに複数登録し、居住地・出社可能範囲・技術領域・単価レンジを最初の対話で明確に伝えることが選択肢を広げる近道です。「月1出社まで対応可」を伝えると案件の選択肢が大幅に増えます※3

    出典・参考情報

    ※1 総務省「令和6年通信利用動向調査報告書(企業編)」(2025年5月公表)
    ※2 国土交通省「令和6年度テレワーク人口実態調査」(2025年3月公表)
    ※3 テレリモ総研「地方移住と地方でのリモートワークに関する調査」(2026年4月公開、株式会社LASSIC運営)
    ※4 総務省「令和7年版 情報通信白書」インターネット利用率(2025年公表)
    ※5 総務省「報道資料|令和6年通信利用動向調査の結果」(2025年5月公表)