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    確定申告はスマホでできる?フリーランスエンジニアが青色申告決算書まで作ってe-Taxで送る手順

    監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

    「スマホで決算書から申告書まで」を示す図です。決算書を作る/申告書を作る/一緒に送信を並べています。強調しているのは一緒に送信です。

    📘 この記事でわかること

    • 作成コーナーで青色申告決算書や収支内訳書まで作れることと、確定申告書と一緒にe-Taxで送る順番
    • スマホでは税目や提出方法で手順が分かれることと、マイナンバーカードをスマホで読み取らずに送れる場合があること
    • マイナポータル連携で控除証明書の情報を自動入力できることと、送信前に電子証明書の有効期限を確かめる点

    確定申告の時期が近づき、パソコンを開いてゆっくり作業する時間がなかなか取れませんでした。スマホだけで済ませられないかと考えましたが、青色申告決算書まで作れるのか、送信に何が要るのかが分かりませんでした。決算書を先に作り、確定申告書と一緒に送ります。

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    1. 作成コーナーで作れる申告書と決算書

    画面の案内に沿った入力と自動計算

    確定申告書等作成コーナーでは、画面の案内に沿って金額等を入力するだけで、所得税・消費税・贈与税の申告書や、青色申告決算書・収支内訳書等の作成とe-Taxによる送信ができます1。

    金額は自動計算されるので、計算誤りがありません1。

    「決算書・収支内訳書(+所得税)」からの作り始め

    決算書・収支内訳書は、「作成する申告書等の選択」画面の「決算書・収支内訳書(+所得税)」から作成できます2。

    決算書や収支内訳書を作り終えたあとは、引き続き所得税の申告書を作成できます2。

    作成コーナーで作れるものを、表1に整理します。

    作成コーナーで作れるもの作り方
    所得税の申告書画面の案内に沿って金額等を入力(自動計算)
    青色申告決算書・収支内訳書「決算書・収支内訳書(+所得税)」から作り、引き続き所得税の申告書へ
    消費税の申告書作成し、e-Taxで送信できる
    贈与税の申告書作成し、e-Taxで送信できる

    2. 税目と提出方法で分かれるスマホの手順

    作成開始後に変わる操作

    スマートフォンで確定申告書等作成コーナーを使うとき、操作の流れは一本道ではありません。申告書等を作成する税目や提出方法、そして所得税を申告する場合はマイナポータル連携の有無によって、作成を始めたあとの操作手順が変わります3。

    所得税・決算書と消費税の提出方法

    所得税、そして決算書・収支内訳書(+所得税)をe-Taxで提出する方法は、マイナンバーカード方式と、ID・パスワード方式です。マイナンバーカード方式は、マイナポータルとの連携があるかないかで、さらに分かれます。書面で提出する方法も用意されています3。

    消費税の申告も、スマートフォンの案内に含まれます。提出方法は、e-Taxを使うならマイナンバーカード方式かID・パスワード方式、それ以外なら書面です3。

    税目と提出方法の分かれ道を、図1に整理します。

    図1:スマホで作るときの分かれ道
    図1:スマホで作るときの分かれ道 対象になる税目 所得税・決算書等 消費税 マイナンバー カード方式 ID・パスワード 方式 書面

    図の作成:Remogu編集部。国税電子申告・納税システムの「【スマートフォン】作成コーナーで確定申告書を作成したい」をもとに整理したもので、統計データではありません

    3. 確定申告書と一緒に送る決算書・収支内訳書

    単独では送れない決算書・収支内訳書

    確定申告書等作成コーナーや会計ソフトなどで作った青色申告決算書、または収支内訳書をe-Taxで送るときには、決算書や収支内訳書だけを単独で送信することはできません。確定申告書と一緒に送信する必要があります4。

    この決まりは、確定申告書等作成コーナーで作ったときも、会計ソフトなどで作ったときも同じです4。

    決算書から申告書へ続ける作成の流れ

    決算書・収支内訳書の作成を終えると、続けて所得税の申告書の作成に進めます2。

    決算書から作り始めれば、そのまま申告書を作り、決算書と一緒に送信できます4。

    4. カードを読み取らずに送れるスマホのマイナンバーカード

    読み取り不要の申告書作成とe-Tax送信

    スマートフォンのマイナンバーカードを利用すると、マイナンバーカードをスマホで読み取らなくても、申告書の作成とe-Tax送信ができます1。スマートフォンのマイナンバーカードは、Androidではすでに利用でき、iPhoneでも「iPhoneのマイナンバーカード」を使うと、本人認証の手間がかかりません1。

    使うには、マイナポータルから、スマートフォンのマイナンバーカードの利用申請と登録を済ませておきます1。

    スマホにカードの機能を追加するサービス

    「スマートフォンのマイナンバーカード」は、マイナンバーカードの機能をスマートフォン(iPhoneやAndroid端末)に追加して利用するサービスです5。暗証番号の代わりに顔や指紋などの生体認証で本人の確認ができ、マイナンバーカードを持っていて対応する端末があれば、無料で利用できます5。

    利用できる場面の例には、e-Taxでの確定申告があります5。提供が始まった時期は端末によって異なり、Androidは2023年5月から、iPhoneは2025年6月24日から利用できるようになりました5。

    Androidのサービスは、2026年8月25日時点の案内では、2026年秋頃に「Androidのマイナンバーカード」へ刷新する予定です5。

    iPhoneとAndroid端末では、利用できる場所が異なる場合があります。実物のマイナンバーカードにしか対応していない場面に備えて、実物のカードも持っておくよう案内されています5。

    スマホで使うには、利用申請と登録を済ませておく必要があります。表2は、その前提と使える機種です。

    項目内容
    できることマイナンバーカードをスマホで読み取らなくても、申告書の作成とe-Tax送信ができます
    使える機種Androidはすでに利用でき、iPhoneは「iPhoneのマイナンバーカード」を使います
    準備マイナポータルからの利用申請と登録

    5. 生体認証によるパスワード入力と電子証明書の有効期限

    スマホの生体認証によるパスワード入力

    利用者証明用電子証明書のパスワードは、スマホの生体認証機能で入力できます。使える機能は機種によって異なります1。

    署名用パスワードは、英数字6文字から16文字です。暗証番号とパスワードの両方を忘れたときは、住民票のある市区町村の窓口でリセットします5。

    スマホを手放すときや機種を変更するときは、その前にスマホからマイナンバーカードを削除します5。

    電子証明書の有効期限と失効後の手続

    電子証明書の有効期限は、年齢にかかわらず発行から5回目の誕生日までで、過ぎるとe-Tax手続等を利用できません1。

    更新の窓口は市区町村です。確定申告の時期は窓口の混雑が予想されるため、早めに更新しておきます1。

    電子証明書がすでに失効しているときも、住所地の市区町村で手続を行います6。

    電子証明書の有効期限までの流れを、図2に整理します。

    図2:電子証明書の有効期限
    図2:電子証明書の有効期限 発行 有効期限 (5回目の誕生日) 期限を過ぎると e-Taxが使えない 市区町村で手続

    図の作成:Remogu編集部。国税庁「令和7年分の確定申告はスマホとマイナポータル連携で」をもとに整理したもので、統計データではありません

    6. マイナポータル連携による自動入力

    控除証明書の情報の一括取得

    マイナポータル連携は、所得税の確定申告書を作成する際に、マイナポータル経由で控除証明書等の情報を一括で取得し、確定申告書の該当項目へ自動入力する機能です1。

    令和6年分の利用者数

    令和6年分の確定申告では、約310万人がマイナポータル連携を利用して確定申告をしました1。

    マイナポータル連携の流れを、図3に整理します。

    図3:マイナポータル連携の流れ
    図3:マイナポータル連携の流れ マイナポータル 控除証明書等の情報を 一括で取得 確定申告書の 該当項目へ 自動入力

    図の作成:Remogu編集部。国税庁「令和7年分の確定申告はスマホとマイナポータル連携で」をもとに整理したもので、統計データではありません

    7. スマホで送る前の3つの確認

    確定申告書とあわせて送る決算書・収支内訳書

    決算書や収支内訳書は、e-Taxで単独では送信できず、確定申告書とあわせて送信します4。「決算書・収支内訳書(+所得税)」から作り始めれば、作成後にそのまま所得税の申告書の作成へ進めます2。

    マイナンバーカードの利用申請と登録

    スマートフォンのマイナンバーカードを使うなら、マイナポータルからの利用申請と登録が済んでいるかを確かめます1。

    登録を済ませたスマートフォンのマイナンバーカードなら、カードをスマホで読み取らずに申告書の作成と送信ができます1。

    送信前に確かめる電子証明書の有効期限

    電子証明書の有効期限は発行から5回目の誕生日までで、過ぎるとe-Taxを利用できません1。送信の前に、期限が切れていないかを確かめます。

    送る前に確かめることを、表3に整理します。

    確かめること内容
    決算書・収支内訳書確定申告書と一緒に送信する準備ができているか
    スマホのマイナンバーカード利用申請と登録を済ませたか
    電子証明書有効期限が切れていないか

    確かめる順番は、図4のとおりです。

    図4:確かめる順番
    図4:確かめる順番 1 決算書・収支内訳書を 確定申告書と一緒に送るか 2 スマホのマイナンバーカード 利用申請・登録をしたか 3 電子証明書の有効期限 が切れていないか

    図の作成:Remogu編集部。国税庁「令和7年分の確定申告はスマホとマイナポータル連携で」等をもとに整理したもので、統計データではありません

    確定申告書等作成コーナーでは、青色申告決算書や収支内訳書の作成から、e-Taxによる送信まで進められます1。決算書・収支内訳書は「決算書・収支内訳書(+所得税)」から作り、作成を終えると、そのまま所得税の申告書の作成に進みます2。

    e-Taxで送るときは、決算書・収支内訳書だけを単独で送るのではなく、確定申告書とあわせて送信します4。電子証明書の有効期限は、発行から5回目の誕生日までです1。

    決算書を先に作り、確定申告書と一緒に送ります。送る前に、スマホのマイナンバーカードと電子証明書の期限を確かめます。

    8. よくある質問

    スマートフォンのマイナンバーカードは無料で使えますか

    マイナンバーカードを持っていて、対応するスマートフォンがあれば、無料で利用できます5。

    スマホに入れたあとも、実物のマイナンバーカードは持っておきますか

    実物のマイナンバーカードにしか対応していない場面に備えて、実物のカードも持つよう案内されています5。

    機種変更の前に、しておくことはありますか

    スマホを手放す前や機種を変更する前に、安全のため、スマホからマイナンバーカードを削除します5。

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    ※公開中の案件数は時期によって変わります。記事中の案件の傾向は執筆時点のものです。

    出典・参考情報

    *1 国税庁「令和7年分の確定申告はスマホとマイナポータル連携で」冒頭(2025年・2026年10月確認)
    *2 国税電子申告・納税システム「作成コーナーで「決算書」・「収支内訳書」を作成したい」e-Tax・作成コーナーヘルプデスクのFAQ(2025年10月31日・2026年10月確認)
    *3 国税電子申告・納税システム「【スマートフォン】作成コーナーで確定申告書を作成したい」e-Tax・作成コーナーヘルプデスクのFAQ(2026年1月5日・2026年10月確認)
    *4 国税庁「青色申告決算書・収支内訳書の送信方法」概要(令和7年分よくある質問)(2025年・2026年10月確認)
    *5 デジタル庁「スマートフォンのマイナンバーカード」冒頭(2026年8月25日・2026年10月確認)
    *6 国税庁「スマホとマイナンバーカードでe-Tax!」電子証明書の注意(注3)(2025年・2026年10月確認)